VTR250の思い出
VTR250を買った理由
Multistrada1200(Ducati)に乗りたいがためにバイクの免許を取得しましたが、中型免許では1200ccのバイクは乗れないため繋ぎとして、
- バイクコントロールの良い練習になる
- デザインが良い
- ジムカーナの初心者向けバイク
の理由からVTR250(Honda)を選びました。
VTR250 Honda 2016
バイクコントロールの良い練習になる
調べたところVTR250は250ccカテゴリでの中では癖がなく小柄で小回りもきく良いバイクとして代表的な存在として名前が挙がっていました。
他に250ccで初心者向きのバイクとしてよく名前が挙がるものは、SEROW250(YAMAHA)くらいでしょうか?
SEROW250 YAMAHA 2016
SSはCBR250(Honda)、R25(YAMAHA)、Ninja250(Kawasaki)等が人気ですがほとんど好みのようです。
SSは興味がないのでSEROW250かVTR250かでかなり迷いました。
デザインが良い
Ducati好きとしてはやはりデザインが大事でした。
VTR250はDucatiのMonsterシリーズのデザイナーがデザインしたものでかなり見た目が似ています(モデルチェンジを重ねて差別化されましたが)。
Monster 821 Ducati 2016
実はVTR250の購入を考えていた頃、すでに生産終了していたMonster400というものがあり、VTR250かMonster400(中古)かで迷っていました。
中古を持っている周辺のディーラーを探したところ近所に1件ありましたが、ディーラー自体の評判を調べたところ、
- いつまでたっても納品されない。
- 連絡を取ろうとしても電話に出ない。
- 返金にも応じない。
等、散々な有様だったのでやめました。
ジムカーナの初心者向けバイク
バイクコントロールの練習に伴いジムカーナに興味を持ったため、ジムカーナ向けのバイクとしてもVTR250は適していると思いました。
ここで一つの罠があったのですが、VTR250は確かにジムカーナに向いているかと思いますが、それは燃料噴射装置がキャブレターである2007年以前のモデルでした。
現在はキャブレターではなくフューエルインジェクション(FI)ですが、バイク初心者にとって燃料噴射装置の仕様がどうであろうと知ったことではありませんでした。
ジムカーナの思い出
といっても練習会に1度だけ出てた後に興味を失ったので参考にはならないかもしれません。
バイクジムカーナの練習としてはまず初心者は警察が主催している安全運転講習会に参加すべきだと思います。私は3回くらい参加しましたが、基本的なバイクコントロールはここで練習できると思います。
ちなみに安全運転講習会では練習することはできますが学べることを期待してはいけません。それはあくまで安全運転をするための講習会であり、警察官が早く運転することを教えることはないからです。
ということでバイクコントロールを学ぶためにジムカーナの練習会に参加したわけですが結構大変でした。
初心者歓迎の練習会だったので半分お客さん気分で参加したのですが、初見さんお断りな空気が漂っていて特に説明もなく練習開始。
とはいえ8の字やコースの練習をしていると、たまにプロ?の方にいろいろ教えていただけました(プロではなくランカーですね)。
- 基本的にローギアで走る。
ローギアで走ることを知らずに2速で走っていたらターン後の加速が遅く、お話にならないようです。
さらにターンするときも回転数をアイドリングまで落とさずに3000以上(VTR250の場合)をキープする必要があるようです。キャブレターの場合アイドリングの回転数を上げることができるため、これがFIで不利な点となります。FIの場合はターン時にアクセルを戻し切らずに曲がる必要があり初心者ができるようなテクニックではありませんでした。
- ターン時は目線を低くする。
目線が高い状態でターンをすると恐怖心も伴いうまくコントロールできないそうです。
実際に目線を低くしたらうまくターンできるようになったと思います。
- 最低でもごついエンジンガードは付けるべき。
これはカスタムの話になりますが、ジムカーナにおいてノーマルで走ることは推奨されていないようです。
私の求めているものはバイクの種類に限らないコントロールを身に着けることだったので、ジムカーナカスタムが推奨されているのであれば興味が大分薄れてしまいます。
少なくとも転倒が多い競技なのでエンジンガードは必須でした。この日私は8の字走行で2回ほど転倒しました。
練習会のおかげでバイクコントロールについてはかなり有用なことを学べましたが、同時にジムカーナへの興味もだいぶ薄れてしまいました。
ジムカーナの写真がなかったので、安全運転講習会の写真
最初のバイクとしてVTR250は良いか
今振り返ると、私のように大型免許取得までの繋ぎ用とバイクコントロールの練習用としてVTR250は良くなかったです。
VTR250は250ccカテゴリのバイクとしてはとても良いバイクだと思われます。しかし全ての排気量でバイクを見ると大型バイクに上位互換のネイキッドバイクは多々あります。そのため大型免許取得までの繋ぎとしてVTR250を選ぶと損した気分になります。
それよりも中型免許で乗れる400cc以下が主戦場であるオフロードバイクに乗ったほうが良かったと思います。VTR250かSEROW250かで悩んでいた頃に戻りたい。
ちなみにネイキッド、クルーザー、ツアラー、アドベンチャーは大型が主戦場です。
SSはレースがあるのでどの排気量も主戦場ですが、一般人が買うレベルではやはり大型が主戦場になるかと思います。
VTR250の良いところ悪いところ
良いところは前述のとおり軽い、小回りが利く等あります。
というよりも不満らしい不満が無く、不満があればそれはVTRの不満ではなく250ccカテゴリの不満になると思います。
- 高速道路が辛い。
- 上り坂でスピードが出ない。
- 発進時に気を抜くとエンストすることがある。
等々。
当時の比較できるバイクがCB400(教習車仕様)しかないのですが、それと比べても悪いところがありません。
上記のように発進時にCB400よりも気を遣うくらいでそれ以外は特に気になりませんでした。
重量[kg] | 出力[ps] | パワーウェイトレシオ | トルク[Nm] | |
CB400(教習車) | 183.5 | 38.0 | 4.83 | 32 |
VTR250 | 160.0 | 30.0 | 5.33 | 22 |
調べてみるとパワーウェイトレシオはVTR250のほうが上なんですね。実際は70~80kgの私が乗るので差は殆ど無いです。